「シンガポール陥落」

「シンガポール陥落」 光人社NF文庫
フランク・オーエン著 永沢道雄訳

太平洋戦争初期のマレー侵攻作戦、シンガポール攻略については、色々な著作が出ており、色々な観点から読み解くことが出来る戦線です。
が、本書は英連邦側から見たシンガポール防衛作戦の著作です。確か、サンケイから昔出ていた「第二次世界大戦ブックス」シリーズに「シンガポール」ってタイトルのが有ったと思いますが、英軍側でちゃんと訳が出ているのはコレくらいでしょうか。

視点が変われば意味が変わることは良くある話ですが、英側からマレー防衛はこういう感じで見えるのか、と感心する表記が結構あります。
負けず嫌いの英国人の国民性というのも結構楽しめますが。

日本側の著作か、戦史叢書「マレー作戦」を用意して、読み比べながら読むと面白い本だと思います。

ただ、この本を読んで理解したのは、英連邦陸軍は日本との密林戦はほとんど想定してなかったんだなぁ、と。
ビルマでの反攻作戦まで、ろくに密林戦が出来ていないあたり、準備不足はとても深刻だったようです。
予備兵力はあるだけ中東に送り込んでいたので仕方ない話ではありますが。

…アファリエイトにしてアマゾン辺りにつないでもいいんですが、色々と面倒なのでもうちょっと検討してからにします。
普通にサラリーマンしてるので、色々と面倒なのですよw

この記事へのコメント

achtung
2007年09月24日 18:58
アジアの植民地にいた植民地軍の元々の役割が、域内の治安維持であったため装備訓練ともに欠いていたということなのですか?
だから装備もどちらかというと本国のお古が主と思っていたのですがどうなんでしょうか?

しかし、最近ニコニコ動画見てますが「轟沈」まであったのには驚いた。
司書
2007年09月24日 19:45
オランダなんかは植民地用装備を正式化して、本国軍より優秀だったりしますが、イギリスの場合は比較的旧式兵器が多いと思います。
重装備はあまりマレーにはありませんでしたし。
第二次大戦が始まった後、日本が参戦するまで、イギリスはマレーとビルマでまともな訓練をしていなかったようです。
まあ、予備兵力はドーバー海峡と北アフリカ/地中海戦域にあるだけ投入していたので、仕方ないといえばそれまでですが。
オーストラリアは全然戦争の準備が出来てなかったせいです。
後にニューギニアとかの密林戦では、高い戦闘力を発揮しますが、この時期はジャングルで迷子になったりとかしています。